夏になると出てくる「虫」。
カブトムシみたいに人気のあるものもいれば、ハエや蚊のようにうっとうしいものもいますね。
そんな虫の名前や、虫に関する慣用句などを英語でどのくらいご存知でしょうか。
今回は「虫」というテーマで英単語や関連表現を集めてみました。
Contents
虫を表す基本英単語3つとその違い
まず、英語で「虫」を意味する単語は主にこの3つです。
- insect
- bug
- worm
最初の2つ、”insect”と”bug”はネイティブでもごっちゃにして使っていますが、厳密には違うものを指しています。
“insect”のほうがいわゆる「昆虫」。
理科で習ったことのある人も多いと思いますが、頭・胸・腹の3つのパーツがあるもののことです。
“bug”のほうは、日本人の感覚だとなんとなく「害虫」のイメージがあると思いますが、正確には「半翅目(はんしもく)」の意味です。
「半翅目」というのは、たとえばカブトムシのように硬い羽を持ち、歯がないかわりに舌で木の蜜などを吸う虫のこと。
とはいえ、普通に使う分にはどっちを使ってもまったく問題ありません!
最後の“worm”はいわゆる「芋虫・幼虫」のたぐいを指します。苦手な人も多いですよね。
主な虫の名前、英単語10個を列挙。まとめて覚えよう
それでは、具体的な虫の名前をここでまとめて覚えてしまいましょう。
どれも日本語だとごく当たり前に知っているものですが、英語だといくつご存知でしょうか?
- カブトムシ: a beetle
- クワガタムシ: a stag beetle
- ダンゴムシ: a wood louse
- ハエ: a fly
- カ: a mosquito
- ゴキブリ: a cockroach
- ハチ: a bee(ミツバチ); a wasp(スズメバチやアシナガバチ; a bumblebee(クマバチ)
- チョウ: a butterfly
- トンボ: a dragonfly
- アリ: an ant
※余談ですが、いま何かと話題の「ヒアリ」は英語では“a fire ant”です。
「虫」を使った英語の関連表現
日本語でも「虫」の出てくる表現は多いですね。例文とセットにして覚えていきましょう。
慣用句などもあわせてどうぞ。
虫に関連してよく使うフレーズ
まず「虫」に関係するフレーズでよく使うのはたとえばこんな言葉がありますね。
- 虫よけ: an insect repellent; bug spray
- 虫刺され: a bug (insect) bite (sting)
- 殺虫剤:a bug killer; an insecticide; a pesticide
このうち、「虫刺され」についてちょっと補足。
「虫に刺される」という動詞にしたい場合は受け身の形で“be bitten (stung) by an insect”というふうに言います。
ちなみに、”bite”は「咬む」、”sting”は「(針などで)刺す」という意味です。
▶ Let’s use bug spray before we go out.
(外に出る前に虫よけをしておこう。)
▶ I was bitten by a mosquito and it’s unbearably itchy.
(蚊に刺されて、耐えられないほどかゆい。)
▶ Many farmers are trying to reduce the use of pesticides in order to prevent health hazards.
(健康被害を防ぐため、多くの農家が殺虫剤の使用を減らそうとしている。)
「虫」を含む英語の慣用句
では、ここからは「虫」を含んだ主な慣用句に対応する英語表現です。
・虫の知らせ
英語では「虫の知らせ」を”a presentiment” とか”a hunch”と言います。
なお、日本語ではふつう、「虫の知らせ」というと悪い予感のことですが、英語ではいいことも悪いこともこれらの単語で表現します。
悪いこと、というのを強調したい場合は”a bad hunch”とするとより正確に伝わります。
▶ Somehow I had a presentiment that I should stay here, and it saved my life.
(なぜか虫の知らせでここにとどまるべきだと思い、それが命を救ってくれた。)
▶I usually don’t answer calls from an unknown number. But I had a bad hunch and I picked it up to know that my father has passed away.
(普段は知らない番号からの電話は取らないのだが、虫の知らせで電話に出たら、父が亡くなったと知らされた。)
・虫がいい
自分に都合がいい、という意味の「虫がいい」は英語で”take a lot for granted”や”ask too much favor”というのが一番近い表現でしょう。
▶ You are taking a lot for granted when you assume that you can always count on people around you.
(いつも周囲の人に頼れると思うなんて、虫のいい話だ。)
▶ Don’t ask too much favor if you cannot play your part.
(自分の役割が果たせないなら、虫のいいことを言うな。)
・虫の居所が悪い
ご機嫌ななめ、という意味で「虫のいどころが悪い」と言いますね。
これに対応する英語表現には”get up on the wrong side of the bed”というのがあります。
直訳すると「ベッドの間違ったほうに起きる」という意味ですが、これは起きるときにベッドの左側から起きてしまうと縁起が悪い、というところから来ています。
▶ It seems that he got up on the wrong side of the bed today. He is hissing and yelling all the time!
(どうも彼は今日、虫の居所が悪いみたいだ。ずっとキーキーわめいてるよ。)
・虫も殺さないような
見た目が温厚そうな人を指す、「虫も殺さないような」という表現ですが、これは英語でもほとんど同じ。
そのまま“not even kill a fly (bug)”と言えば通じます。
▶ Although John looks like he doesn’t even kill a fly, I am pretty sure he will show his cruel side someday.
(ジョンは虫も殺さないような顔をしているが、きっといつか冷酷な一面をのぞかせることだろう。)
まとめ
今回は「虫」に関する英語表現をまとめました。
意外とたくさんありますし、日本語と同じもの、違うものがあって面白いですよね。
特に慣用句は使いこなせると英語のレベルがぐっと上がりますので、積極的に会話などに取り入れていきましょう!
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