紛らわしい「料金」の英単語6つの使い分け

日本語だと同じ言葉なのに、英語になると複数の単語を使い分けないといけないケースは多くあります。

「料金」という言葉もそうですよね。

英語では主に、こんな単語を使います。

  • Charge
  • Fare
  • Fee
  • Price
  • Toll
  • Rate

これらの英単語の使い分けを正しくできている自信はありますか?

世の中にはいろいろな料金があるので、特に海外旅行したり、駐在として赴任するならしっかり押さえておきたいですね。

「料金」を表す英単語6つとその使い分けについて

先ほど出てきた6つの単語について、それぞれ違いを見ていきましょう。

覚えやすくするために、まず使い方がある程度限定されているものから順を追って整理していきますね。

Fareを使う場合

“fare”という単語は、通常電車やバスなど、交通機関に乗るために必要な「料金」というときに使います。

ですので、日本語訳をするときには「運賃」といったほうが早いことも多いですね。

そのままですが、例えばこんな使い方をします。

例文

▶ The bus company has announced a fare raise early next year.
(そのバス会社は来年の早い時期に運賃の値上げを通知した。)

 

▶ The taxi fare in Tokyo is much more expensive than that in Singapore.
(東京のタクシー料金はシンガポールの料金よりずっと高い。)

Tollを使う場合

“toll”という単語は、高速道路や橋など、主に交通インフラを使うのにかかる使用料としての「料金」を意味します。

例文にすると以下のような感じですね。

例文

▶ Nowadays highway tolls are collected electronically, so sometimes we don’t even know how much they cost.
(近頃では高速道路の料金は電子的に徴収されるので、いくらかかっているのかすらわからないこともある。)

 

▶ They have raised the bridge toll to $10.
(橋の通行料が10ドルに上がった。)

あと、最近はSkypeなどの普及であまり聞かなくなりましたが、電話の「フリーダイヤル」は英語で”a toll-free call”といいますね。

MEMO

「料金」という意味からは離れますが、Tollを使った熟語に”take a (its) toll on…”というのがあります。
これは「大打撃を与える」「被害をもたらす」という意味なので、併せて覚えておくといいでしょう。
▶ The prolonged recession took its toll on the job market in Japan.
(長引く不況が、日本の労働市場に大きな痛手となった。)

Chargeを使う場合

3つ目の単語、”charge”ですが、これは主にサービスの対価や手数料としての「料金」を意味します。

例文

▶ I was surprised to find that the airline took 20% cancellation charge on my flight!
(航空会社に20%もフライトのキャンセル料金を取られて驚いたよ!)

 

▶ Is there an additional charge for kids or do they go free?
(子どもの追加料金はありますか?あるいは無料ですかね?)

ちなみに、このchargeは動詞で「請求する」という意味でも使えます。

例文

▶ This hotel charges $150 per night on weekdays.
(このホテルは平日1泊150ドルする。)

 

▶ The accountant charged me $500 for preparing my tax documents.
(会計士は私の税務申告書類をそろえるのに500ドル請求してきた。)

Feeを使う場合

「料金」を表す英単語としておそらくもっとも一般的で、かつ使用範囲が広いのがこの”fee”という単語です。

先ほど出てきたchargeとオーバーラップする部分もありますが、基本的には弁護士や医者などの専門職に払う「料金」だったり、入会金や年会費、学校の授業料などにも使われます。

例文

▶ Although we won the case after three years, we ended up spending a lot of money on legal fees.
(3年後、訴訟には勝ったが、結局多額の法律費用がかかってしまった。)

 

▶ For a nominal fee, we deliver the merchandise right at your doorstep!
(ほんのわずかな料金をお支払いいただくだけで、商品を玄関先までお届けします!)

Rateを使う場合

もともと、”rate”は「割合」という意味の英単語です。

料金を示す場合もこの意味を引きずっていて、あるパターンや基準ごとにかかるお金がいくらか、というときに”rate”が使われます。

例文

▶ Rental rates vary depending on the size of the car.
(レンタル料金は車のサイズによって変わります。)

 

▶ Postal rates in this country have remained unchanged for many years.
(この国では、長年にわたって郵便料金が据え置かれてきた。)

Priceを使う場合

最後に、基本単語ともいえる”price”です。

これはむしろ「価格」とか「値段」といったほうがいいですね。

じゃあなぜここで挙げているかというと、他の適当な単語が思いつかなかったときに”price”で代用できることもあるからです。

たとえば、Fareという単語が出てこなかったときに、

▶ “What is the price for the train ticket to A station?”

などと言ったりできるわけですね。

必ずしも自然な英語ではないですが、言えないよりははるかにマシってものです。

困ったときはこのように、もっとも意味の近い単語で代用するといいですね。

まとめ

今回は紛らわしい「料金」の英単語6つの使い分けを整理しました。

最初はなかなか難しいかもしれませんが、わかりやすいものから少しずつ覚えていきましょう。

ネイティブのように自然に使い分けるには、英語の文章を読んだり聞いたりしてパターンを自分の頭の中にためこむことも必要です。

あせらずじっくり取り組みましょうね。

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