どこの国にいても、税金の話は必ずついてまわるものです。
英語で海外の人と話すときに、日本の税金について基本的なことを説明する場合もあるかもしれませんよね。
今回はその「税金」にまつわる英単語や会話表現を集めてみました。
普段あまり意識して勉強しない領域だと思いますので、ちょっとしたまとめとして使っていただければと思います。
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「税金」を意味する基本英単語
「税金」という意味のもっとも一般的な英単語は“tax”です。
よく、税金が高いとか安いと言いますが、英語の場合税金について”expensive”とか”cheap”は使いません。代わりに”high”と”low”を使いますので覚えておきましょう。
▶ The consumption tax got higher a few years ago.
(消費税は数年前に高くなった。)
▶ In this country the tax on gasoline is relatively low.
(この国では、ガソリンに対する税金は比較的低い。)
ほかにも「重税」という言い方をしますが、これは”a heavy tax”でOKです。
また、「税金をかける」は英語で”impose a tax”といいます。
Impose は「押し付ける、課す」と言う意味の動詞。
このほかにも、inflictやlevyという動詞を使うことができます。
▶ The government has decided to impose a heavier tax on diesel cars to reduce CO2 emission.
(政府は、CO2の排出を削減するため、ディーゼル車により高い税金をかけることにした。)
“tax” という単語は、”a”をつけたり、複数形にして「1つ、2つ」と数えられる「可算名詞」としても使えますし、「もろもろの税金」ということで集合名詞としても使えます。その場合、下の例のように冠詞はつきません。
▶ Do you pay less tax if you are self-employed?
(自営業だと、税金って少なくなるの?)
主な税金の名前と対応する英語
税金にも種類がいろいろありますよね。
税金の種類を言う場合、基本的には”○○ tax”で大丈夫です。
以下、主な税金の名前をリストアップしてみました。
- 直接税: direct tax
- 間接税: indirect tax
- 国税: national tax; state tax
- 地方税: regional tax; local tax
- 所得税: income tax
- 住民税: resident (residential) tax
- 消費税: consumption tax
- 酒税: alcohol tax; liquor tax
- たばこ税: cigarette tax
- 固定資産税: (fixed) property tax; real estate tax
- 相続税: inheritance tax
※違う言い方をする場合もあります。一般的な言い方として覚えておいてくださいね。
税金に関する英語表現とその例文
それでは次に、税金に関連する英語表現を例文と一緒にみていきましょう。
・税金がかかる/税金がかからない
「税金がかかる」は英語で“be subject to tax”とか“taxable”と言ったりします。
反対に、「税金がかからない」は “free of tax (duty)”や“tax-free”という言い方をします。
ちなみに、subject to~は「~に従う、~の対象である」、 free of~は「~がない」という意味の熟語で、税金以外でもよく使うのでセットでぜひ頭にいれておきましょう。
▶ These goods are all subject to 8% consumption tax.
(これらの品物には、8%の消費税がかかります。)
▶ I need to figure out a way to reduce my taxable income.
(課税所得(税金がかかる所得)を少なくする方法を考えないとな。)
▶ After negotiations between the two countries, automobiles became free of duty.
(2国間の交渉ののち、自動車には税金がかからなくなった。)
▶ If you deposit your money in offshore accounts, you can receive interests tax-free.
(オフショア口座に預金すれば、税金がかからずに利子を受け取ることができる)
・節税する
「節税する」を英語では”save tax”といいます。
ちなみにですが、節税するために必要なのが「経費」ですね。
「経費を控除する」は英語で”set expenses off against tax”と表現できます。
(節税するためにたくさん経費を計上してみたけど、まだ税金が高い。)
・脱税する
税金をルールの範囲内で少なくする「節税」と違って、やってはいけない「脱税」は“tax evasion”といいます。「脱税する」という動詞で使う場合は”evade tax”です。
▶ The CEO was prosecuted for tax evasion.
(そのCEOは脱税で告発された。)
・確定申告する
その年の税金を計算して納める「確定申告」ですが、英語では“tax return”といいます。
返ってくるのが前提になっているのが面白いですね。
動詞で「確定申告する」は”file a (one’s) tax return”です。
ちなみに、確定申告する先は税務署ですね。税務署は “a tax office”といいます。
▶ We need to go to the nearest tax office to file our tax return by March 15th.
(3月15日までに最寄りの税務署に行って確定申告しないといけない。)
・税込み/税抜き
これもよくある表現ですね。
「税込み」は英語で”inclusive of tax” や”including tax”、「税抜き」は”exclusive of tax”または “excluding tax”などといいます。
▶ This bicycle is 10,800 yen including tax and 10,000 excluding tax.
(この自転車は税込み価格10,800円で、税抜きは10,000円です。)
▶ In London prices are usually inclusive of GST.
(ロンドンでは、値段は通常GST(物品・サービス税)込みです。)
・減税・増税
減税は通常、英語でいうと”tax cut”や”tax reduction”といいます。動詞にすると”cut tax”とか”reduce tax”です。
反対に増税は”tax increase”や”tax hike”です。
「税金を上げる」というときには”increase tax”または”raise tax”などというのが一般的です。
▶ The Japanese government has been increasing the tax on tobacco again and again.
(日本政府は何度もたばこ税を増税している。)
▶ It is said that a tax cut boosts economy, but somehow it is not working this time.
(通常、減税は景気を刺激するといわれているが、なぜか今回は効果がない。)
まとめ
今回は税金にまつわる英語を集めました。
全世界共通の話題ですので、知っておくと必ず役にたつ時が来ますよ。
この記事がみなさんの英会話力アップのお役に立てば幸いです。
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