英語を話したり書いたりしようとすると、たとえば「ドアがバタンと閉まる」の「バタン」とか、「ふわふわした雲」の「ふわふわ」をどう表現したらいいか悩むことはないでしょうか。
「バタン」のようにものが出す声とか音を表す言葉を「擬音語」といい、「ふわふわ」のように、音にはならない物の「感じ」を表現する言葉を「擬態語」といいます。
今回は、英語でこうした「擬音語」や「擬態語」を何と言ったらいいかをまとめてみました。
英語でよく使う、擬音語・擬態語のまとめ
擬音語と擬態語をまとめて、「オノマトペ」といいます。
(実はこの言葉じたいはフランス語で、onomatopeeと書きます。)
ここでは、日本語でよく使う擬音語と擬態語を、「動物の鳴き声」、「人間の様子」「物の様子」の3つのカテゴリーに分けて一覧にしてみます。
なお、ここで挙げる単語の多くは動詞として使うことができます。
以下では少し例文も入れてご説明していきますね。
動物の鳴き声をあらわす英語の擬音語
まずは動物の鳴き声から、主なものを一覧にしてみました。
- baa メー(羊の鳴き声)
- bow wow ワンワン(犬の鳴き声)
- caw カー(カラスの鳴き声)
- chirp チーチー (小鳥の鳴き声)
- cluck コッコッ(鶏の鳴き声)
- cock-a-doodle-doo コケコッコー(鶏の鳴き声)
- coo クークー (ハトの鳴き声)
- hee-haw ヒーホー (ロバの鳴き声)
- meow ニャー(ネコの鳴き声)
- moo モー (牛の鳴き声)
- neigh ヒヒーン(馬の鳴き声)
- oink ブヒブヒ(豚の鳴き声)
- peep ピヨピヨ、チューチュー(小鳥やネズミの鳴き声)
- purr ゴロゴロ(ネコがのどを鳴らす音)
いくつくらいご存知だったでしょうか?
日本語とは似ても似つかないものもあって面白いですよね。
(そのカラスはカーと鳴いて飛び去った。)
▶ The cat purred on her master’s lap.
(そのネコはご主人のひざの上でゴロゴロとのどを鳴らした。)
人の様子や声などをあらわす英語の擬音語・擬態語
続いて、人間の様子や声を表現する英単語の一覧です。
- blah-blah-blah ベラベラ (長々と話す様子)
- chubby ぽっちゃり (太っている様子)
- clap パチパチ (拍手する音)
- gargle ガラガラ(うがいする音)
- giggle クスクス (笑う様子)
- gnaw ガリガリ(かじる様子)
- grin ニヤリ(歯を見せて笑う様子)
- jerk グイッ (物を引っ張る様子)
- mutter ブツブツ(独り言などをつぶやく様子)
- nag ガミガミ(文句を言う様子)
- slurp ズルズル(飲み物などをすする音)
- smirk ニヤニヤ (せせら笑う様子)
- snore グーグー (いびきをかく音)
- throb ズキズキ(頭痛などの痛みの様子)
- wheeze ゼーゼー (息が切れている様子)
いくつか例文もみてみましょう。こんな感じになります。
▶ Everyone giggled at his funny look.
(みな、彼のおかしな表情をみてクスクス笑った。)
▶ My mother is always nagging at me.
(母はいつもわたしにガミガミ言っている。)
▶ I hit my head against the door and it is throbbing.
(頭をドアにぶつけてズキズキする。)
▶ You should go see a doctor right away. You have been wheezing all morning.
(すぐ医者に診てもらったほうがいいよ。朝ずっとゼーゼー言ってるじゃないか。)
ものの様子などをあらわす英語の擬音語・擬態語
最後に、ものの様子を表現する英単語の一覧をどうぞ。
これも少し例文をお付けしています。
- bang バーン、バタン(銃声やドアの閉まる音)
- beep ビー (車のクラクションや警報の音)
- bleep ピー (放送禁止用語が出たときの音や、機械の高い音)
- boom ドカーン (爆発音)
- buzz ブーン (ハチなどが飛ぶ音)
- choo-choo シュッシュッ (機関車の音)
- clatter カタカタ (何かが震えている様子や、硬いものが当たる音)
- crisp パリパリ (乾いたものが割れる音)
- ding dong ゴーンゴーン (鐘が鳴る音)
- fizz シュワシュワ (飲み物の泡が立つ音)
- flicker チカチカ (明かりなどが明滅する様子)
- flip-flop パタパタ (サンダルなどで歩くときの音)
- fluffy ふわふわ、もふもふ(毛など柔らかいものでおおわれている様子)
- grumble ゴロゴロ (雷の音)
- hum ブーン (機械などの振動音やハチが飛ぶ音)
- jingle リンリン (鈴の音)
- kaboom ドカーン (落雷や爆発の音)
- ooze じわじわ(水や血などがしみでてくる様子)
- plop ボチャン、ドブン (何かが水に落ちる音)
- pop パン、ポン (何かがはじける音)
- prickle チクチク (針などで刺すような痛み)
- rattle ガタガタ (たてつけの悪いものが揺れたりする音)
- rustle ガサガサ (布や枯れ葉などがこすれる音)
- sizzle ジュージュー (ステーキなどが熱くなったときに出す音)
- smash バシッ、ピシャッ (何かをたたきつけるような音)
- snap パキッ、ポキッ、パタン (何かを折れる音、ボタンなどがしまるときの音)
- sparkle キラキラ (光が輝く様子)
- splash バシャバシャ(水が跳ねる音・様子)
- thud ドスン (重いものが落ちる音)
- tingle チクチク、ゾクゾク (良心が咎める様子・興奮する様子)
- twitch ピクピク (何かがけいれんしたり細かく動く様子)
- whir ヒューヒュー、ブーン (掃除機やエンジンなどの回転音)
- zip ビュッ、ビュー (矢などが高速で飛ぶ音・様子)
- zoom ブーン (車が走る音)
ではこれもいくつか例文で実際に使ってみましょう。
(何かがカタカタ鳴るのが聞こえて、地震があったことに気づいた。)
▶ The fluorecent light is flickering so I will replace it.
(蛍光灯がチカチカしているので、私が交換しますね。)
▶ The pan was so hot that the meat started to sizzle right away.
(フライパンとても熱かったので、すぐに肉がジュージューいいだした。)
▶ My eyelids keep twiching. I must be really tired.
(まぶたがずっとピクピクする。きっとひどく疲れているにちがいない。)
まとめ
英語の擬音語や擬態語を知ることで、英語表現はより豊かになります。
ここでご紹介したのはほんの一部ですが、ひとつひとつ覚えていって実際に会話や文章で使ってみましょう。
また、リスニングにも効果が高いので、発音もセットでマスターしましょうね。
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